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映画『ブラック・レイン』 Black Rain

2015/9/23(水) 午後 9:55

ブラック・レイン』(Black Rain 1989年 米 パラマウント社 リドリー・スコット監督)

マイケル・ダグラスアンディ・ガルシアが、全くわけのわからんところだな、と言いながら歩く、大聖堂(比べれば幾分簡素だが)に似た高い天井を持つ、大阪梅田・阪急百貨店横の空間。改装で、無くなったんだよね。

その空間に繋がる大きな通路(常時通行人が多かったが映画では、昼間らしいにも拘らず、先の二人と掃除のおばさんしかいないことが衝撃的。)の突き当たりから、松田優作がバイクを飛ばして来る展開となる(普段バイクは走れない。たまに自転車をフラフラ走らせる爺さんはいたが、映画の撮影ではなかったろう)。

その突き当たりの上方に掲げてある、電灯を内蔵したガラスかアクリル表装の広告看板が、

仏像の写真を3枚横に並べたもので、ひとつは、後方に振り向いた姿の阿弥陀如来を彫った、永観堂の通称『振り向き阿弥陀』で、

映画全体の奇妙で疎外的な映像美(初監督映画『デュエリスト・決闘者』1977年 の頃からリドリー・スコットの監督映画に共通する。)を形成しているが、

あの頃、私は頻繁に梅田に通ってた(この映画の撮影は見ていない)けれど、あの位置には長期間、他のもっと普通な感じの広告が掲げてあったと記憶する。

つまり、あの5メートル程の高い位置にある、振り向く仏像の大きな広告看板は、この映画のために作られ、撮影の時だけ張り替えられたものではなかろうか。

高校の同級生に、その時そう話したら彼が『ハリウッドだったら、そこまでするだろうな』と言ったことを覚えている。

(敬称略)


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