興福寺五重塔・三重塔特別公開(8月26日~10月10日)
2016/8/25(木) 午後 1:38
奈良市の興福寺で五重塔と三重塔(どちらも国宝。世界遺産の一部。)の初層内部が8月26日から10月10日まで公開されます。
会期中無休。拝観時間9時~16時。券発売は終了30分前まで。
両塔拝観料一般(個人)1000円。
塔拝観券販売所は、東金堂の前(西)。
興福寺HPhttp://www.kohfukuji.com/
《奈良県観光》HPhttp://yamatoji.nara-kankou.or.jp/01shaji/02tera/01north_area/kofukuji/event/0000000040/奈良紹介ブログhttp://deep.wakuwaku-nara.com/kouhukuji/
三重塔ルポ〔2011年〕。塔前にある、宝蔵院胤栄ゆかりの摩利支天石。http://small-life.com/archives/11/10/1920.php
凸版印刷HP。三重塔内部装飾の再現画像を製作。期間限定・先着順公開。http://www.toppan.co.jp/news/2016/08/newsrelease160823.html
入江泰吉としては高価(3万8千円)かつ、額以上に高品質な写真集『仏像大和路』(1977年保育社)に三重塔壁画の写真がある。
(網羅的な『奈良六大寺大観』を別として)他では見かけない被写体という点で、印象に残った。
しかし、国宝に指定されるほどの歴史的建築で、この三重塔くらい奇妙な立地条件も珍しいだろう。
小林秀雄の推挙による入江泰吉初の個人写真集『大和路』に五重塔、南円堂、ストンと低い位置にある三重塔を一枚に収めた、案外見ない構図がある。
入江泰吉は保育社カラーブックス『興福寺』で、位置関係通り藤原不比等を供養する北円堂参道の上り坂から三重塔を並木越しに見下ろした、
例によって優れた構図を見逃さない写真を載せている。
結論から言えば、この塔は藤原氏が、『負け気味』の方に乗り逆転する形で代々倒してきた、具体的な『政敵』を供養(『鎮』魂)する意図を含む施設だったのではないか。
『奈良六大寺大観』にも載る、直衣ノウシ姿の貴人が塔内北西の壁画に描かれているのを見て、尚更その観を強くした。堂塔の壁画に俗世の人間を描く例は珍しい。
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