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映画『わが命つきるとも』1966米英 A Man for All Seasons

2015/7/10(金) 午後 9:00

映画『わが命つきるとも』 A Man for All Seasons 1966年米英 コロンビア社

離婚が許されないカトリック(王ともなると難しいという台詞は少し意味が異なるが)に反発し独自の宗派・英国国教会を創設するに至る中世の英国王ヘンリー8世(ロバート・ショウ扮)。

一方、教義を守り国王の仲介の求めを拒む大法官トマス・モア(『ユートピア』著者。ポール・スコフィールド扮)

映画ではトマス・モアが固有の信念を持つ偉人として描かれる(ただ、王に逆らったことなど無いと言う場面もある)。
それゆえと言うべきか、モアの背後に控えたカトリック勢力の存在や、対する国王とトマス・クロムウェル(レオ・マッカーン扮)の、例えば修道院領の財源への目論みや、その影響を含んだ史的観点(ウィキペディアに多い、権力に好意的な見方ではある)は殆ど出てこない。

あくまでも歴史は個人的意向で動くもので、背景は関係ないとする考え方か。

俳優陣の演技力がキャラクター個人個人の存在感を縦横無尽に描き出し、見る者は陶然となる。物語などどうでもよい感覚にさえなる。

異色な例がリッチを演じる新人ジョン・ハート氏。映画『1984』の意志堅固な主人公と同じ俳優だとわからない程奇妙な人物像である。
後で考えると明らかに演技とわかるのだが、(日本で時々見るごとき)フラフラ歩きつつ「エラい人」だけにペコペコする所作や半笑いの表情が、結果的に人格のいびつさを表している。勘違いで演技の未熟さかと思う程に強烈だ。複数の意味でリスキーなパートを引き受けている。高評価だったと聞く。

日本語版ウィキペディアhttps://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E3%82%8F%E3%81%8C%E5%91%BD%E3%81%A4%E3%81%8D%E3%82%8B%E3%81%A8%E3%82%82
英語版Wikipedia(原作解説が出る場合記事中の『1966 feature film』の項などから映画解説に。)https://en.m.wikipedia.org/wiki/A_Man_for_All_Seasons_(1966_film)トマス・モア解説http://www.y-history.net/appendix/wh0902-046.html


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