連続アニメ『ディバインゲート』 5話 「まつろわぬ民」
2016/2/13(土) 午後 10:01
連続アニメ『ディバインゲート』第5回に出てくる、討ち取られる少女の儚いイメージは、アテルイなどの『被征服者』を連想させると思っていたら、5話の副題が「まつろわぬ民」だった。
《個人》のはかない願いの一方で、それとは無関係に進捗する《状況》。
両者の解離は、新海誠監督の『ほしのこえ』では、
恋人の片方が戦略的宇宙開発で一光年、数光年と遠ざかる《状況》によって、
次第に伝わりづらくなる《個人》の情念の表出が、
恋人たちの日常的、具体的な想い出の場などの語り合いである点に意外性があり、かつ、せつなく身につまされる効果をもたらしている。
『ディバインゲート』では、刃を交える男女が、
意外にもかつての楽しかった何気無い日常の想い出らしき言葉を交わすことで、
二人の(片方が『まつろわせる者』=《状況》だろうか)対決の形が、
《個人》と《状況》の極限的な相克にもなり得ている。
(16年4月追記)
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